Starwood Preferred Guest (SPG) を運営するスターウッドは2015年10月ごろに身売り先を探している、というニュースが出ました。買収元の名としてはハイアットや中国系ホテル大手の錦江国際集団、航空会社大手の海航集団、政府系ファンドの中国投資有限責任公司などの名前が挙がっていました。そして11月16日に、マリオットが122億ドルでスターウッドを買収すると発表、2016年9月23日に買収手続きが完了しました。

買収によってさまざまなことが話題になりました。中でもホテル利用者の立場からして最大の関心事だったことはSPGとMarriott Rewardsがどうやって合流していくのか、という点でした。ホテルのスケールメリットを生かしていくにはロイヤリティプログラムの連結が欠かせません。

しかしながら、SPGとMarriott Rewardsはプログラムの制度にかなり乖離がありました。

SPGは上級会員のなりやすさ、およびポイントの貯めやすさ、使い道の柔軟さでという点でかなり利用者に有利なロイヤリティプログラムを作っていました。

一方で、Marriott Rewardsは50泊するゴールド会員にならないとほぼ特典はなく、ゴールドでラウンジアクセス・朝食がつくがプラチナには主だった特典がないという両極端なプログラムとなっていました。

これらの制度をどうやってつなげるのか、SPGからポイントをマイルに移行するという手段はなくなってしまうのか、SPGの現在のランクはMarriott Rewardsのランクにどのように対応させるのかという問題に、おそらくプログラムを作る側も悩んだと思います。

合併の発表後、まず11月17日にSPGから、次にMarriottから11月26日に合併の案内と、当面は変更はありませんとの説明のメールが届きました。

次に2016年4月9日、今度はどちらもそろって、2018年までは新しいプログラムをスタートしないというアナウンスメール。

その次に連絡があったのは9月24日。SPGとMarriott Rewardsが「リンク」を発表しました。SPGとMarriott Rewardsは互いにステータスマッチが出来るとともに、スターポイント1ポイントとMarriott Rewards 3ポイントが双方向に交換できるようになりました。それぞれのプログラムは少なくとも2018年までは変更がないことも発表されました。

そして注目された対応するステータスですが、以下のようになりました。

SPG Marriott Rewards
プリファード会員 リワーズ会員
プリファードプラス会員 シルバーエリート
ゴールド会員 ゴールドエリート
プラチナ会員 プラチナエリート

※SPGプリファードプラスは通常お目にかかれない謎会員ランク。微妙に特典があるらしい。

なんと!というちょっと驚きの対応でした。

SPGゴールドは10滞在or25泊で達成できるが、それによってMarriott Rewardsのゴールドエリートになることができ、ラウンジアクセス・朝食がついてくるという仕様です。Marriott Rewardsでゴールドを達成しようと思うと50泊必要であるということを考えると、かなりSPG会員に寛大な制度となっています。

まとめ

現状のSPGとMarriott Rewardsは合併直後で少しゆがんだ制度を無理やり組み合わせています。もしかすると2018年に向けて一新した共通プログラムを導入してくるかもしれません。きちんと経過を追っていくことが必要ですね。